あれのーと

らくがきちょうです。

いろんなところでODF

この記事は、「LibreOffice Advent Calendar 2014」24日目の記事になります。

ownCloudでODF(ふりかえり)

昨年は「ownCloudでODF」と言った感じで、owncloud6でODFはどない感じなのん?というところを試しました。

結果は、日本語入力には対応していないという結果で、昨年の冬は終わってしまったのですが、12月の頭にnogajunさんから...

こんな感じで煽られた^H^H^H^H勧めていただいたこと*1もあり、今回はowncloud7で試してみました。という感じです。

というわけで、owncloud7にodtファイルを投入して試してみました。「ファイル」からodtファイルにマウスオーバーして、編集を選択するか、「ドキュメント」から編集したいodtファイルを選択すればよいでしょう。

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見栄えについては、owncloud6の頃と変わりませんが、インライン変換もできるようになっています。

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androidからもアクセスして試してみました。編集範囲が狭いのが若干の難点ですが、こちらもインライン変換ができていますね。

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とはいえ、日本語入力で編集ができることになったのは大きな一歩ですね。

GoogleDriveでもODF

さて、昨年のAdvent Calendarの際はこんな感じで結んでました。

とはいえ、ODFをみたり書いたりできるWebサービスMicrosoft Office Web AppsかownCloudぐらいかと思います 

今年も同じ感じかな。。。と思っていたところ、12月の頭にGoogleDriveがODFフォーマットをサポートしたととのニュースが飛び込んできました。

ドキュメントエディタのヘルプにも、

・ドキュメント: .doc(Microsoft® Office 95 より後)、.docx、.docm、.dot、.dotx、.dotm、.html、プレーン テキスト(.txt)、.rtf、.odt
スプレッドシート: .xls(Microsoft® Office 95 より後)、.xlsx、.xlsm、.xlt、.xltx、.xltm、.ods、.csv、.tsv、.txt、.tab
・プレゼンテーション: .ppt(Microsoft® Office 95 より後)、.pptx、.pptm、.pps、.ppsx、.ppsm、.pot、.potx、.potm、.odp
 

ODFのフォーマットが追加されていますね。というわけで、今回はGoogleDriveでもODFを試してみました。今回も、前回同様にODFファイルを用意しました。というか流用ですね。去年のオレありがとう。

 

まず先に2点ほど注意事項を。

1点目はGoogleDriveではODF編集を行うことはできず、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドに変換してから編集を行うことになるため、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドに変換できない場合は、Googleドライブ上では編集することができないことに注意してください。使い方として、最終共有先がGoogleドライブであるという場合がおすすめなのかもしれません。

2点目は、GoogleDriveの挙動の問題かと思うのですが、GoogleDriveには新旧2つのインタフェースがあります。odp、odtファイルについては、新しいインタフェースでも以下のようにGoogleスライド、Googleドキュメントへ変換することが可能です。

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しかしodsの場合、Googleスプレッドシートで開くことができません。

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この場合、右上の設定ボタン(ギアの形のです)から「以前のドライブに戻す」を選択して、以前のGoogleドライブのインタフェースに戻します。

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インタフェースを変更してから、odsファイルを右クリックするとGoogleスプレッドシートに変換できるようになります。f:id:kazken:20141223175705p:plain

それでは、ods、odp、odtファイルを変換してみた結果をちょっと見てみましょう。

まずはodsファイルをスプレッドシートに変換してみました。フィルター部分は外れてしまいましたが、行見出しや列固定はそのまま利用できます。フィルターも再設定すれば利用できますので、いい感じかと思います。

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なお、パスワード付きはファイル破損扱いで変換できませんでした。

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次に、odpファイルをスライドに変換してみます。多少行間に開きがありますが、少しの修正で利用できそうな感じです。画像オブジェクトもちゃんと変換されています。

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ただ、オブジェクトを多く貼り合わせた、ちょっと凝った*2odpファイルとなると変換に失敗することも確認しています。

 

最後にodtファイルをドキュメントに変換してみました。見た目の再現度で行くとかなりいい線をいっているのではないかと感じました。

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個人的に感心したのは罫線とオブジェクトの組み合わせがうまくいっているところでしょうか。

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また、odsファイルをオブジェクトとして差し込んでみたodtファイルも試してみましたが、オブジェクトは削除されてしまうようです。

まとまらないまとめ

今回は前回の振り返りと、新たにGoogleDriveからもODFファイルの利用についての小ネタを書いてみました。とはいえGoogleDriveがODFを正式にサポートしたことにより、ビジネスな場面でもLibreOfficeを利用することに因る障壁はさらに下がったのではないでしょうか。

個人的には、「最終的にどこでそのドキュメントを利用するか」ということが一番重要かと思います。そういった目的に沿ってサービスを利用することで、より柔軟にドキュメントを扱うことができるのではないのでしょうか。

 

明日は「LibreOffice Advent Calendar 2014」の最終日です。

そういえば、今日はクリスマスイブですね。楽しいクリスマスを。

 

*1:その時は忙しくて断ったのですが、nogajunさんありがとうございます!

*2:特定の人が好きそうな