ownCloudでODF
ども。2年記を書いているのkazken3です。みなさんお元気ですかね。
さて、これはLibreOffice Advent Calendar 2013の12/23分の記事となります。
先日、ownCloud 6がリリースされました。その中にownCloud Documentsという機能があるため、ちょっと試してみようと思いました。ODFの浅い話のためLibreOfficeから少しズレているかも知れませんが、これまでの優秀な記事がありますので、まあそれもいいかなという感じです。
残念なお知らせ
まずは残念なお知らせ。ownCloud Documents機能はWebODFの機能を利用しています。で、現在のWebODFには日本語入力には対応していない模様。つまり、マルチバイト文字を利用する文章ではownCloud Documentsはあまり有用ではない状況です。
ああ、、オレのLibreOffice Advent Calendarが終った。。。。
と、終わらせるのはもったいないので、ownCloud Documentsをチラッと眺めてから、ownCloud 4から提供されているODF Viewerを中心にちょっと見てみることにしました。。
ownCloud Documents
さて、そのownCloud DocumentsはOFTファイル(LibreOffice Writer)の文書の作成、編集が行える機能をウリにしています。現状、シングルバイト文字のみの文章であれば使えることができますが、マルチバイト文字のIMEからの入力*1、罫線やオブジェクト差し込みなど、高度な機能は使えません。あとはちょっとした書式の変更ぐらいでしょうか。*2
とはいえ、マルチバイトの文章も開いて観ることは可能です。でもそれって、ODF Viewerでいいんじゃないというのは大人のお約束です。
とはいえ、WebODFも継続中のプロジェクトですから、徐々に良くなっていくと期待しましょう。
マルチバイトも見る分は大丈夫ですね。
ODF ViewerとしてownCloudを使う
では、ODF Viewerだとどうなるか試してみました。サンプルとなるファイルはこちらに置いておきます。
ファイルについては基本的な使い方にとどめています。
- ODTファイル
そこそこまともでしょうか、罫線の中においた写真はずれてしまいました。オブジェクトも消えてしまっています。感触的にはownCloud Documentsで見るものと同じ感じでした。
- ODSファイル
そこそこまともです。オブジェクトを差し込んだものでも確認してみましたが、これは消えていました。
ウィンドウの分割とかオートフィルタなどは無効になっています。
- ODPファイル
まず、ロードに時間がかかりました*3。かろうじて読むことはできますが、オブジェクト周りはぼろぼろですね。。。
オブジェクトが消えちゃってるのでわからん。。。
まとめるとこんな感じでしょうか。
- 文字は読めます。
- *.odt、*.odsは(ものによるけど)まあ大丈夫、odpはおおむねつらい。
PDF Viewerは?
PDF Viewerはまともに表示されています。まあ、そりゃそうですよね。。
おわりに
ownCloudでODFは見るぶんにはある程度使えるが、編集にはまだまだであるというのが正直なところでしょう。
とはいえ、ODFをみたり書いたりできるWebサービスはMicrosoft Office Web Apps*4かownCloudぐらいかと思います*5。
その中でも、FLOSSであるownCloudには注目していきたいところですし、Web上のODF編集もさらに進化していけば幸せになる人も増えるのではないでしょうか*6。
明日もLibreOffice Advent Calendar 2013は続きます。